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所在地:千葉県松戸市

主要用途:専用住宅

設計・監理:橋本吉史+カンミレ

構造設計:鈴木芳典、五十嵐日奈子 / TECTONICA

施工:かしの木建設

協力:大浦理路(環境計画)、田村昌子(照明計画)

家族構成:親世帯夫婦+子世帯夫婦+子供1人

構造:木造2階

敷地面積:211.89㎡

建築面積:107.72㎡ (50.84%)

延床面積:191.08㎡ (90.18%)

設計:2019年2月~2022年9月

工事:2022年9月~2023年3月

竣工:2023年3月

写真:中山保寛、橋本吉史

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OH邸

「室の配置から家族の関係を再考する」
 

千葉県松戸市に位置する二世帯住宅の計画である。親夫婦、子夫婦は共に関係は円満ではあるが、個人ごとの部屋を設けることを求めていた。孫1人を含めると、合計5室の個室が要求される。個室は、就寝の他にそれぞれのテレワーク、勉強スペースも兼ねており、音の関係から互いが隣接しないことがのぞまれた。

この住宅では、敷地奥まで南側から採光が取れるように計画したL字型のボリュームの隅に個室を配置していき、室の間に水回りや共有部を設けた。それにより、単に廊下に面して並ぶ従来の個室ではなく、個々の部屋の独立性を保つと共に、扉を開ければ共有部と連続した空間として感じられるような住居を設計した。音やプライバシーの確保といった要求に壁を立てるのではなく、室の配置によって家族の距離感を調整してゆき、個室・共用部の二項対立を崩していくことを意図した。

現代社会においては、共働きも増え、子育て(または将来に向けた介護)を多くの大人で見守れる二世帯住宅への需要はまだまだ多い。一方で、夫婦で別寝室とする割合は30代で14%、60代では36%程度まで上昇する(「今後の寝室空間予測~夫婦別室就寝について~」東京ガス. 2008年.)。このように、共有・独立は様々なレイヤーで求められる。それぞれが個々の生活サイクルを送りつつも、空間と時間を共有することを目指したこの住宅は、今後も求められる住宅のプロトタイプとなりえると考えた。

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